
就活を開始したばかりなのですが、どの企業も書類選考止まりです…。
今回は人事の方と積極的にお話しすることはできたのですが…。

もしかしたら志望動機が弱いのかもしれませんね…。それから、書類選考を提出する以前の問題で、企業の方と接した瞬間から就活は始まっています。採用に関わっている人との雑談も気を抜かない方が良いですよ。
多くの方が就活をし始めた頃に一番悩むのは「志望動機」ではないでしょうか?
今回は、志望動機で言いがちな避けた方が良い3つの例をご紹介いたします。
採用担当の仕事をしている中で、実際に就活生の方と話した実体験もあるので、企業の方とお話をした際に発言をしていないか、参考にしていただければと思います。
不採用になりやすい志望動機の一例
ワークライフバランス最重視

就活し始めの頃は出版業界を見ていたんですけど、最近はIT業界もみるようになりました。

どうしてIT業界もみるようになったんですか?

新型コロナウイルスとかもあって満員電車に乗るのも嫌で。IT業界なら自由にテレワークができるかなって思ってます。

まじか。
上記の言葉は採用活動の場において、就活生の方から言われた言葉です。
かっちりとした企業説明会の中で言われた言葉ではなく、フランクな会話だったため本音が出やすかったのかもしれませんが、採用担当者や面接官だけでなく、OGOB訪問時等、就職活動で関わった社員の方に、「満員電車がいやだから、IT企業(テレワークできる企業)で働きたい」というネガティブワードは言わないように気をつけましょう。
(言うまででもないことですが、「テレワークしたいから応募しました」と言った就活生の方はお見送りになりました。)
もちろん、ワークライフバランスが整っていることは働く上において最も大切な項目の一つです。
ただ、企業としては「成果を出したことがないのに、わがままばかり聞いていられない」というのが本音でしょう。
現実的にも、仕事のやり方が分からない状態において、いきなり1人でテレワークを実施するのはかなり難しいです。
また、働き方だけに着目した場合、企業側からは「仕事に対する意欲がない」と判断されることが多いです。
「テレワークやフレックスができるから御社を志望しました。」といった志望動機は、できる限り控えた方が無難です。
(もちろん、心の中で思う分には問題ありませんよ!)
研修制度最重視

未経験でも一人前になれる、御社の研修制度に惹かれました!
割とありがちなのが、文系からプログラマーを目指している就活生に多いこのタイプ。
また、研修制度だけに気を取られている就活生に多いのが、その企業の仕事内容が全く理解できていないケース。
「一人前になった時に、どんな仕事をしたいですか?」と質問されたら困るのではないでしょうか?
プログラマー志望であれば、どんな種類の仕事(業務系システム、Webシステム等)をしているのか、どんな仕事内容(開発だけを担当するのか、いずれはお客様とやりとりをするようになるのか等)が担当できるのかを理解し、それに向けて自分がどうなりたいかを面接において伝えられるよう準備しておきましょう。
充実した研修制度が整っている企業の求人は人気が高いため、当然ながら倍率も高くなります。
同じような志望動機で埋れてしまわないよう、気をつけましょう。

適性検査や数度の面接を実施し、内定をもらえたとしても、入社後に”仕事内容が合わなかった”と感じる人も中にはいます。
もしプログラマーを目指すのであれば、企業の研修制度の有無に関わらず、就活の時点で個人学習をしてみることをお勧めします。
プログラマーの向き不向きは個人差が大きく、3ヶ月程度で1人で開発ができるレベルまで成長する人がいれば、3年経っても開発が出来ずに苦しむ人も…。(もちろん仕事なので、例え開発ができなかったとしても、個人の力量に合わせた仕事内容に配置されますが、中には耐えきれずに退職された方も見てきました…。)
社会人になってから”仕事内容が向いてなかった”と後悔するより、就活の時点で向き不向きが分かった方が良いと思います。
時間に余裕があるのであれば、仕事内容(プログラミング等)を学習することをお勧めします。
入社後にやりたいことが曖昧・やりたい事を考えられていない

入社後にどんなシステムを作ってみたいですか?

人の役に立つサービスを作りたいです。

具体的にどういったサービスをイメージされていますか?

えっと…。iPhoneアプリで…。
自社開発サービスを運営している企業等の面接では、”どんなシステムを作ってみたいか”といった質問を聞かれる事があります。
面接官がこのような質問を聞いてくる意図は、”仕事として上司から言われた事だけをこなすのではなく、自発的に物事を考えられているか”を判断するため。
特に、日々新しい技術が更新される業界であるIT業界においては、新しい技術やサービスのキャッチアップが必要です。
言われたことだけをやっていたのでは、いずれ仕事として成り立たなくなってしまいます。
大切なのは、”やりたいことに対して、今の自分ができるか否か”ではなく、”やりたい事をどうやったら実現できるか”を考える力です。
志望企業の仕事内容をよく調べた上で、その企業に入社した後にどんな事ができるのかについて、イメージしておきましょう。

“入社後に何をやりたいか”については、業種問わずに聞かれる事が多い質問内容の一つですよ。
魅力的な志望動機を作るなら
企業に入社したらやりたいことを考えてみよう
就活をし始めた頃は、”入社後に何をしたいか”を具体的に語る事は難しいと思いますが、志望動機を語る上で一番大切な項目でもあります。
特に、就活を始めた頃の多くの就活生は、”入社後に何をしたいか”について具体的に考えられていない人が多いです。
上記の”研修制度重視”の項目でも書かせていただきましたが、入社後にやりたい仕事について語るためには、志望企業の仕事内容だけでなく、どんな仕事を受注しているのかについても目を向けなければいけません。
インターネット上で情報を集めるだけでなく、企業説明会やOGOB訪問などを活用し、仕事に就いた後の世界をイメージできるように準備しておきましょう。
志望企業の仕事内容を抑えておこう。
・その企業の主な仕事内容を抑えておこう(PGであれば、何のシステム開発をしているのか)
・仕事に就いた際に、どんな業務ができるのかを確認しておこう(開発だけを担当するのか、お客様と接する仕事も担当するのか)

細かい仕事内容や担当業務のお話は、企業説明会のお話の中だけでは得られないことが多いです。
人事の方や先輩社員の方に質問ができる場合は、必ず確認しておきましょう。
業界のトレンドを抑えておこう
“業界のトレンドに関する話題”は志望動機として書かなくても良い内容ではありますが、面接等で聞かれる可能性が高いので、用意しておいて損はありません。
また、“その業界で今、何が流行っているのか・どんなサービスが人気(あるいは不人気)なのか”について知っておくことは、働いてからも大切になってきます。
IT業界で例えるのであれば、新しくリリースされたサービスや、新しいプログラミング言語等。新しいPCやスマートフォンが発売される場合も当然話題に上がります。
もし、現時点でそういった話題についていく事が難しいのであれば、入社した後に辛い思いをする事があるかもしれません。
新しいサービス等の話題は、普段の雑談の会話の中で出てくる事が多く、”そんなことも知らないの?”と言われることもしばしば…。(ちなみに私です…。泣)
その業界で働くということは、言ってみればその業界のプロになること。
働く業界のトレンドは追えるよう、日頃からアンテナを張っておくことをオススメします。
まとめ
少々息の詰まる、意識高い系な内容になってしまいましたが…。今回は不採用になりやすい志望動機をご紹介させていただきました。
書面や面接用に用意する内容だけではなく、採用担当者とのふとした会話の中でも出やすいのが、今回ご紹介させていただいたようなお話です。これから就活を始める際にはぜひ、気をつけていただければと思います。
皆様の就活が上手くいきますよう、願っています。