こんにちは。ハルです。
ベンチャー系IT企業で採用担当をやっています。
仕事柄学生さんと関わることが多いのですが、過去にこんな相談をされたことがありました。
とりあえず正社員で働きたいって思ってます。安定してるし。
安定だけで正社員を選ぶ時代でもないし、”とりあえず”で就職できるほど簡単でもないよ…。
私は学生時代、音楽系の学校に通っていた関係で、
一般企業への就職ではなく、フリーの演奏家を目指す友人をたくさんみてきました。
実際に、フリーランスの作曲家の方や浄書家として働いている方にお会いしたこともありますよ。
一方で、私自身は正社員として働いていますし、本業とは別に音楽関係のお仕事もしています。
今回は、正社員とフリーランス、それぞれの働き方の経験から
正社員=安定…?
の考え方について、私なりの解釈でお伝えさせていただきます。
正社員は安定しているのか
雇用が安定している
一般的に正社員は、雇用期限の定めがありません。
つまり、本人が希望すれば定年まで働くことができます。
一方、フリーランスの場合は自分で仕事を取らなければいけません。
携わっているお仕事が今月で終了、来月以降仕事がない…。なんてことも。
契約社員や派遣社員の場合も契約更新があるので、雇用期間の定めがないのは、正社員として働く上でのメリットです。
もちろん、正社員でもリストラや倒産などで仕事を失う可能性はあります。
気をつけてくださいね。
契約社員の更新を通算5年を超えた場合、無期契約社員という雇用形態に切り替えることができます。
待遇等についても企業によって様々なので、求人応募の際には企業の人事担当者にご確認ください。
給料が安定している・ボーナスがある
正社員として働く場合、毎月決まった収入が保証されています。
働いた時間がお給料に反映されるアルバイトとは違い、会社との契約で決められた賃金+残業代を毎月もらうことができるんです。
夏休みや祝日の関係で1ヶ月の出勤日数が変わっても、お給料が変わらないのは魅力的ですよ。
※会社によっては、変形労働時間制をとっている会社もあります。
また、毎月支給される給与とは別に、企業利益の還元としてボーナスが支払われます。
フリーランスや契約社員、派遣社員の場合、ボーナスが支給されることはほとんどありません。
こちらも、正社員として働く上でのメリットの一つです。
正社員でもボーナスが支給されない企業もありますし、契約社員でも支給されるケースもあります。
こちらも企業によって対応が違うので、各企業の人事担当者に詳細を伺ってください。
仕事が安定している
会社組織に所属している以上、よほどのことがない限り、仕事がなくなることはありません。
基本的に正社員は、会社の将来を担う人財(人材)として雇われるため、責任のあるお仕事を任せられることが多いです。
個人では経験できないような、大きなお仕事に携われる可能性もありますよ。
また、会社組織の中では、仕事の担当領域がある程度決まっています。
例えば、仕事をとってくる営業マンがいたり、給与や保険の管理をしてくれる経理担当者がいたりetc…
フリーランスの場合は、自分で仕事を取らなければなりませんし、お金の管理等も全て自分でやらなければいけません。
また、フリーランスの場合、万が一怪我や病気で仕事を休んだときに、仕事を代われる人が見つからない可能性もあります。
あるいは、その仕事のポジションを狙う人に、仕事を取られてしまう…。なんてことも。
実は、私の父はフリーの演奏家でした。
“代わりがたくさんいるから、風邪を引いたくらいでは休めなかった”という話を聞いたことがあります。
正社員であっても仕事があまりにもできない場合、若手であっても仕事がもらえない、
俗に言う「社内ニート」と呼ばれる存在になってしまう可能性もあります……。
正社員であることに甘えず、一人前になるための努力を惜しまないでくださいね。
安定だけで正社員を選ぶリスクとは
終身雇用の崩壊・45歳定年制
2019年5月、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのが難しい」と発表しました。
最近では、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が「45歳定年制」の発言をしたことで、波紋を広げていますね…。
一昔前までは、
・新卒で就職した企業に定年まで勤める
・年齢が上がるごとにお給料も右肩上がりに
が当たり前でした。
ただ、現在はどうでしょう…?
一つの企業に定年まで勤めるケースは少なくなっているはずです。
また、
・日本の労働者の7割は中小企業勤務
・10年で9割の会社が倒産
このようなデータが出ているのも事実です。
実際の中途採用の現場において「40代・職務経験なし」の人材を採用する企業は非常に少ないです。
ですので、これから就職される方は、長い目でキャリアプランを考える必要性があります。
現在正社員として働かれている方も、会社に甘え過ぎずにスキルを磨いていくことが大切ですね。
時間の制約がある・余暇が少ない
正社員のデメリットは、時間的制約が強いこと。
責任のある仕事を任せられる分、仕事時間が長くなってしまいがちです。
確かに、バイト先の店長いつ休んでるんだろうって感じだった…。
実は正社員であっても週4日勤務形態だったり、在宅勤務ができる正社員もありますよ。
働き方改革によって、長時間労働の削減や在宅ワークの導入など、正社員の働き方も変わってきています。
働き方重視で正社員の求人を選ぶのも、一つの手です。
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安定だけで就活すると、就活が上手くいかない
「安定しているから、正社員になりたい」と相談してきた学生さんは、就活に苦戦していました。
とりあえず、どこかの優良企業から内定をもらうことだけが目標になっていたため、
自分が何をやりたいのかが明確化されてなかったんですね。
私もとりあえず優良企業で働きたいと思うので、気持ちはわかりますが…笑
新卒の就活において大切なのは、自分が何をやりたいか、企業でどんなふうに貢献したいかといった自分なりのビジョンを持つことです。
・とりあえず安定してるから正社員かな
・大学卒業したらとりあえず就職でしょ
という考えが根本にある場合、就活はきっと難航します。
安定しているから、という理由だけでなく、自分が何をやりたいのかを探してみてくださいね。
就活がうまくいかないなら、自己分析をしてみよう!
もし、就職活動がうまく進まない場合、自己分析がうまくいっていないのかもしれません。
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まとめ 何のために正社員になるのか、明確にしよう
ここまで記事をお読みいただき、ありがとうございます。
簡単に内容をまとめます。
・正社員は雇用や給料、仕事が安定しているが、リスクもある
・リスク回避のためには、キャリアプランを大切に考えよう!
・安定だけで選ぶのではなく、自分が何をやりたいかを明確化しよう!
会社に入ってからも、どんなプロジェクトに携わりたいか、数年後にはどんなキャリアを歩んでいたいかを考えることは非常に大切です。
目標を立てて仕事するのと、目標もなくただ仕事をするのでは、数年後に差がついてきます。
もちろん、就活のやり方は人それぞれ。
「安定」を軸にするのでも間違いではありませんが、自己分析をすることによって、より良い就職活動につながってきます。
就職活動、頑張ってくださいね!応援しています^^