【例文つき】社員の人柄を志望動機にするのは危険|現役人事が解説

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就活音ぷ君
就活音ぷ君

合同企業説明会に行ってみたら、ある企業の社員さんがいい人だったんだ。

だから、そこの企業を受けてみようと思ってて…。

ハル
ハル

私も就活し始めの頃は人柄重視で就活してたので、気持ちは分かりますが…。

こんにちは。ハルです。
ベンチャー系IT企業で採用担当やっています。

多くの学生さんが、「社員の人柄が良い会社」で働けることを望むのではないでしょうか?
もちろん私も、人柄の良い企業で働きたいなって…いつも思っています。笑

ただ、企業の志望動機に「社員の人柄が良いから」を持ってくるのは、避けるのが無難です。

この記事では、新卒・中途合わせて月80越えの書類を選考した経験をもとに、こんなことをご紹介してます。

この記事でわかること

・社員の人柄を志望動機にするのが危険な理由
・あなたの理想の会社を探してくれるサービスをご紹介
・人柄を重視する場合の、より良い志望動機の作り方を例文つきでご紹介

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“社員の人柄”だけで就活を決めるのが危険な理由

会社説明会、面接などを外注するケースがある

一番最初から恐ろしいことをお伝えします…。

就活のナビサイトでスカウトやDMを送ってくれた方、面接などの選考日時を調整してくれた方。

企業説明会の担当者や面接官までもが志望企業の社員ではなく、採用代行企業の方が実施している可能性があります

就活音ぷ君
就活音ぷ君

もう何も信じられないんだけど…。

ハル
ハル

実は、多くの企業で「RPO(採用代行サービス)」が使われているんです。

志望企業の社員かどうかを確認するのであれば、直接会った際に”その企業で働いている人しかわからないこと”を質問してみると良いですよ。

志望動機を作る上での参考にもなります。

面接官や説明会の担当者に、こんな質問をしてみてください。

・その企業を選んだ理由
・働いてみてやりがいを感じること
・働くなかで大変だったこと。またそれをどう乗り越えたか。

志望動機を作る参考にもなりますし、企業で働くイメージがつかみやすくなります。

人事担当者は人柄が良い人が多い

採用担当者の人柄に惚れて、御社を志望しました“という志望動機は、全ての業界・企業に通用する志望動機です。

つまり、その会社で働きたい理由にはならないんです。

就活音ぷ君
就活音ぷ君

なんで?

ハル
ハル

どこの会社にも人柄の良い人はいるからです。

面接官から「競合のB社にもいい人いるよね。なんでうちの会社がいいと思ったの?
と聞かれたらどう答えますか…?

基本的に志望動機は”この会社に入ったら何をやりたいのか”を持ってきたほうが無難です。

どこの企業でも人事担当者は人柄が良い人が多いです。(私自身が人事でありながら、こんなことを言うのもおかしな話ですが…。)

企業側は仕事として採用をしています。

なので、インターンシップや企業説明会、先輩社員インタビューなどには、適任者(人柄が良いひと)を置くことが多いです。

丁寧に接する理由の一つは、企業のファンでいて欲しいから

企業の大切な目的の一つは、顧客・市場満足度を獲得すること

なので、不採用になった就活生に対しても、丁寧な対応をとるのが基本です。

誰に対しても丁寧な対応を心がけることで、こんなことが起こるんです。

・企業のファンになってくれる
・知人や友人に企業を宣伝してくれる

非常にレアなケースですが、中途採用の最終面接で不採用になった方が会社を気に入ってくれ、優秀なエンジニアを紹介してくれたことがありました。

私が就活生の頃も、良い印象を受けた企業は友人に情報共有していた記憶があります。

例え不採用になってしまっても、です。

ハル
ハル

大手企業の神対応をご紹介します。

カゴメ株式会社では、不採用になった学生さんに、お礼の品を届けているそうですよ。

就活音ぷ君
就活音ぷ君

こんなことしてもらったら、カゴメの商品見るたびに泣けちゃう…!

採用する企業側も、広告費や人件費等たくさんのお金がかかります。

一方で、企業の良さが口コミで広がり、多くの就活生を集めることができれば、企業にとっても大きなメリットとなります。

もちろん、企業はファンを増やすために採用をしているわけではありません。

ただ、こういった事情があることも知っておくと良いでしょう。

仕事内容に興味がないと判断されることがある

志望動機を”社員の人柄”にした場合、企業側からは”仕事に対する意欲がない”と判断されるケースがあります。

就活音ぷ君
就活音ぷ君

人事担当者の対応が良くて、御社にエントリーしました。

未経験ですが、御社の研修で仕事を覚えていきます。

正直ここまでストレートなことを伝える人はいないと思いますが…。
心の中でこんなこと、思っていませんか?

面接を担当している側からすると、相手の本音が分かってしまうことがあります。
理由はこのあたり。

“社員の人柄”を志望動機にする人にありがちな3選

・その企業の詳しい仕事内容が分かっていない
・入社後に何をしたいのかが語れない
・優しい先輩方がサポートしてくれると受け身になりがち

次に紹介する志望動機を見てみてください。

〜かんたんな志望動機(例:エンジニア)〜

就活音ぷ君
就活音ぷ君

自社開発をされている点に興味を持ち、御社にエントリーしました。

フロント側のプロジェクトに携わりたいので、JSを勉強しています。

社員の人柄を志望動機にしたときと、仕事内容を志望動機にしたとき。
どちらの方が内定が出そうでしょうか…?

ハル
ハル

仕事内容を志望動機にするためのポイントを4つご紹介します。
このあたりは答えられるよう、考えておきましょう。

“仕事内容”を志望動機にするためのポイント4つ

1.どんな仕事をやりたいか(理由をつけて具体的にすると◎)
Ex.自社開発をやっている企業でエンジニアとして働きたい。
企画を考えることも好きだから、企画職の人と意見を出し合う中で良いものを作り上げたい。

2.入社後にやりたいこと
Ex.フロント側のプロジェクトに携わりたい。そのためにJSを勉強中。

3.自分が貢献できること
Ex.業務未経験だが、独学で学んだJSの基礎があるためそれを伸ばす。1年後には後輩に教えられるよう頑張りたい。

4.今後のキャリアプラン
Ex.まずはフロント側を一人で実装できるようになる。3年後にはサーバー側も担当したい。

こちらのように、志望動機は仕事内容をメインに作成する方がオススメです。

○年後に何をしたいのか」というキャリアプランを考えるのは難しいかもしれません。

でも、目標を立てることは大切です。

ハル
ハル

成功体験が大事なのではなく、“立てた目標に対して、どのように行動しているか”を評価されています。
日頃から意識的に考えてみましょう。

就活音ぷ君
就活音ぷ君

目標立てても達成できなかったら…?

ハル
ハル

・どうして目標が達成できなかったのか
・次はどうしたら良いか

を考えれば良いんです。

目標を持つ大切さや、理想がかなう方法については、こちらの本に詳しく書かれています。


努力してもうまくいかない…。人生が思い通りにならないって感じている方。

それは心の思い込みかもしれません。気になる方はぜひ、読んでみてください。

惹かれた人材の下に配属になるとは限らない

はたして、説明会を担当した社員や面接官、就活時に憧れていた先輩の下に配属になるでしょうか?

実は大きな会社になるほど、入社後に採用担当者や面接官と関わることがないということが起こるんです。

もし、”優しい先輩と一緒に働きたい“を最重視した場合、厳しい上司の下に配属になった場合に大変なことになってしまいます…。

人柄だけで会社を選ぶのではなく、自分がやりたいことを重視して会社を選ぶようにしましょう。

あなたの理想の会社を探すなら

もし人柄重視で企業を決めるのであれば、新卒エージェントサービスを利用するのがオススメです。

就活音ぷ君
就活音ぷ君

エージェントサービスって何?

ハル
ハル

キャリアアドバイザーがあなたの希望にあった求人を紹介してくれるサービスですよ。

こちらのサービス、キャリアスタートでは担当のキャリアアドバイザーの方があなたの相談に無料で乗ってくれ、希望にあう会社を紹介してくれます。

なので、「人を大切にしてくれる会社に入りたい」といった要望も叶えてくれます。

アドバイザーの方はいろんな相談に乗ってくれるので、こんな要望も聞いてくれます。

・アットホームな職場で働きたい
・こんなキャリアをつめる会社で働きたい
・就活のやり方がわからないから教えて欲しい

無料で使えて、最短2週間で内定をもらうことが可能です。

就活にお悩みの方はぜひ、活用してみてください。

ハル
ハル

オンライン上で相談ができるのも良いですね。

\無料登録はこちら/

【例文つき】社員の人柄を軸に志望動機を作るなら

人柄の良さを伝えるなら、具体的なエピソードを交えてみよう

社員の人柄の良さを志望動機に含めるのであれば、具体的なエピソードを交えて伝えてみましょう。
簡単ですが、例文を作成してみます。

ケース

プログラマーになるため、アプリ作成を実施している企業のインターンシップに参加した。
インターンシップを担当してくれた社員に憧れた。

就活音ぷ君
就活音ぷ君

インターンシップを担当してくれた佐藤さんの人柄に惚れ御社を志望しました。

インターンでは初心者の私にも理解ができるよう、細かく区切った説明をしていただいたため、プログラミング未経験の私でも楽しくアプリを動かすことができました。

プログラミング初心者ではありますが、佐藤さんのおかげでプログラミングの楽しさを学びました。

最初はプログラマーとして技術を磨いていこうと考えていますが、将来的にマネジメントの業務にも携わりたいと考えています。

まずは佐藤さんのように、後輩を指導できる先輩になりたいです。

こちらの内容は社員の人柄をベースに書かれていますが、この辺りが明確です。

・企業のインターンシップに参加したことで、プログラマーになりたい、この企業で働きたいという意欲が伝わってくる
・どんな人柄に憧れて、自分がどうなりたいかについて語られている

作成した志望動機について、解説してみます。

先ほどの志望動機について解説

・なぜその企業で働きたいのか
インターン担当社員の佐藤さんの人柄(未経験者への指導が上手)に憧れた。
自分も佐藤さんのように、後輩指導が上手な先輩になりたい。

・その企業で将来どうなりたいか
プログラマーとして技術を磨く。将来的にはマネジメント業務に携わる。
直近の目標として、後輩指導できる先輩になる。

ただ、こちらの志望動機では「詳しい業務内容」について伝えられていません。

面接官から「入社後に携わりたい仕事」について聞かれても答えられるよう、準備しておくとベストです。

ハル
ハル

それから、インターンシップ参加後も自主的に勉強できていると良いですよ!

意地悪な面接官は、インターン終了後にも勉強しているか聞いてきますので。

インターンシップはあくまでも採用選考の通過点。
インターンシップ参加が最終目的にならないよう、気をつけてください。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。
内容を簡単におまとめします。

・接している人が志望企業の社員とは限らない
・”社員の人柄”だけを志望動機に持ってくると、お見送りになりやすい
・志望動機を作るなら、仕事内容をメインにする方が無難
・人柄重視の会社を探すならキャリアスタートで相談しよう
・社員の人柄を志望動機に入れるなら、具体的なエピソードを入れる

私も就活生の頃は社員の人柄を重視していました。
もちろん今でも、人柄の良い会社で働きたいって思ってます。

ただ、採用担当になってからこんなことを知りました。

採用担当になってから知ったショックなこと

・社員の人柄を志望動機にするとお見送りになりやすい
・すべての採用業務をその企業の人がやっているとは限らない

もちろん、人柄重視の就活をしても受かる業界・企業はたくさんあります。

社員の人柄を志望動機にしても問題ありませんが、志望企業でやりたいこと、その企業で貢献できることについても考えてみてくださいね。

今回の記事が少しでも役に立つようであれば幸いです。
就活がうまく行くよう、願っています^^

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