こんにちは。ハルです。
ベンチャー系IT企業で採用のお仕事を担当しています。
ありがたいことに、Instagramやブログから、お問い合わせをいただくことが増えてきました。
今回は、その中でもよく聞かれる質問「新卒採用の面接って何聞かれるの?」について、お伝えさせていただきます。
この記事では以下のお悩みを解決します。
・新卒採用の面接で聞かれる質問を知りたい
・質問への答え方が知りたい
・新卒採用のメリット、デメリットを知りたい
これから採用面接を控えている皆さま、ぜひ参考にしてみてください!
そもそも新卒採用とは
新卒採用とは、卒業予定の学生を同じ時期に一括で採用する制度です。
実は、新卒一括採用の制度はアメリカやドイツにはありません。
海外ではインターンシップ等で就業経験を経てから、社員になるのが一般的です。
最近では新卒一括採用制度が廃止される話題があるため、今後の動向に注意が必要ではありますが、21卒生までは従来通りの就活ルールが適用されています。
現時点での新卒採用のメリットを、企業側と学生側の視点からご紹介します。
実は転職市場において、会社にマッチする即戦力の人材が採用しづらいデメリットがあります。
理由は、人手不足の企業が多いから。
IT企業では、プログラミングやシステム設計等の理解力と、マネジメント経験を兼ね揃えた人材が重宝されるのですが、
どこの会社でも同じような人材を欲しているんですね…。
特に中小・ベンチャー企業になると、即戦力クラスの採用に苦戦している企業が多いです…。
なので、将来的に会社が望む社員に成長してくれそうな新卒社員を採用し、育成をしているんです。
もちろん戦力になるまでに時間はかかりますが、時間をかけてでも新卒社員を採用するメリットがたくさんあるんですね。
続いて、就活生側のメリットをご紹介します。
就活生にとっての1番のメリットは、どんな業界でも入社しやすいことだと思っています。
転職市場では即戦力を期待されるので、実務経験がないと転職が難しいです。
必然的に、未経験から異業種を目指すことが困難になります。
公務員→プログラミングスクール(テックキャンプ)で学習→SEになった方もいるので不可能ではないですが、場合によっては仕事を辞め、スクールで勉強する等の努力が必要になってきます。
プログラミングスクール・テックキャンプについてはこちらの記事にまとめてあります。
もしよろしければご参照ください。
また、新卒採用では未経験者を採用するため、企業側が手厚い研修制度を用意してくれるケースが多いです。
以上、企業と学生の双方のメリットについてお伝えさせていただきました。
新卒採用では、どんなところを重視されるんですか?
新卒採用はポテンシャルを見ています。
企業に入ったら成長してくれそうだ、というポイントを重視していますよ。
新卒採用で聞かれる王道の質問
続いて、新卒採用で聞かれることの多い質問をご紹介します。
この業界・会社を志望した理由を教えてください
この質問は全ての業界・企業で聞かれます。
“この会社で働きたい”と思った理由を聞くことで、相手の本気度を伺うことができるんです。
具体例があった方が分かりやすいので、良い例とイマイチな例をご紹介しますね。
志望職種 | プログラマー |
志望企業の特徴 | 自社開発製品「ビデオチャットツール」をリリースしたベンチャー企業 |
●よくない例
御社を志望した理由は、将来性のある企業で働きたいと思ったからです。
御社の自社開発製品であるビデオチャットツールが使いやすく、今後も伸びていくツールだと思っています。
自らの手で新しいサービスを作り上げることに魅力を感じているので、御社で成長し、社会に貢献していきたいです。
この場合、”将来性のある企業”という理由が漠然です。
これでは、どの会社でも通用する志望動機になってしまっています。
会社に入ってからやってみたいこと(新しいサービスを作る)について語っていますが、この内容では本気度は伝わってきませんね…。
どういったところに将来性を感じたの?新しいサービスって何作りたいの?
と、つっこまれます…。
●良い例
御社を志望する理由は、「IT技術で、より良い世の中を創り出す」という企業理念に共感したためです。
御社の自社開発製品、ビデオチャットツールを用いて遠方に住む祖母と会話をしたのですが、ユーザビリティを大切にしたデザイン設計のため大変使いやすく、高齢の祖母も満足していました。
私が志望する業種はプログラマーですが、御社では自社サービス製品のアイディアを社員全員が出せることにも魅力的に感じています。
プログラマーとして技術を磨くだけでなく、お客様のことを考えたシステム開発ができるよう、技術を磨き、社会に貢献したいです。
こちらの場合では、企業を志望した理由が明確です。
上記の”よくない例”と比べた時に、志望企業がどんな特徴を持っているのかが分かると思います。
志望動機はその会社で働きたい理由をアピールする場面です。どこの企業でも通用してしまう志望動機にしないよう、気をつけてください。
志望動機については面接だけでなく、履歴書やエントリーシートでも頻出するので、ぜひ押さえておいてくださいね。
今までの人生の中で、最も打ち込んだことは何ですか?
この質問は「学生時代に力を入れたこと」いわゆる「ガクチカ」とも呼ばれている質問内容です。
こちらも面接だけでなく、エントリーシートでも頻出する問題です。必ず考えておきましょう。
今までの人生で語れる実績がありません…。
何かで賞をとった経験も、留学経験も…。
あくまでも企業の採用面接です。
全ての企業が”チア部で全国大会優勝!”みたいな人を求めているわけではないですよ!
企業が「過去に打ち込んだこと・頑張ったこと」を聞く理由はこちら。
・あなたが興味を持っていることを知りたい
・あなたが頑張る姿勢を知りたい
・頑張っても上手くいかなかった時の対応法を知りたい etc…
企業が求めているものは、部活動等での輝かしい実績ではありません。
興味を持ったものに対し、どのように打ち込み、頑張ったかといったプロセスから、あなたの能力を判断しています。
打ち込んだこと、頑張ったことでも壁にぶつかったことはありませんか?
その時に、どうやって解決しましたか?
社会人になってから携わる仕事は、ほとんどの人が未経験から学んでいくはずです。
ですので、「過去に頑張ったこと」「打ち込んだこと」のプロセスから、「仕事をお願いしたらどんな風に頑張ってくれるかな?」「もし仕事で上手くいかなかったら、どうやって乗り越えてくれるんだろう」といった視点で判断されます。
企業は輝かしい実績を求めているわけではありません。
自分なりの言葉で”打ち込んだこと“について語れるよう準備しておきましょう。
最後に、何か質問はありますか?
逆質問と呼ばれる質問です。
意外と見落としな質問でありながら、重要な質問内容の一つです。
こちらの質問では、コミュニケーション能力や、相手の志望度の高さ等をみています。
具体例をご紹介します。
最後に、弊社に対して何か質問はありますか?
●良くない例
何もありません。
4月から働くかもしれないのに、聞きたい事何もないの…?
●良い例
はい。将来、子供が生まれても働き続けたいと思っています。
産休・育休後の復帰率についてお伺いしたいです。
長く働くことを考えてくれているんだな…。
いかがでしょうか?
実際に「何もありません。」と即答する就活生もいましたが、正直なところ面接官からの印象はよくなかったです。
逆質問で何を聞いたら良いかがわからなくて、何も聞けずに終わってしまったことがあります…。
基本的に、自分が企業に対して気になっていることを聞いて大丈夫ですよ。
学生と社会人は環境が全くといって良いほど違います。
社会人としてその会社で働く上で、何か不安になっていることはありませんか?
例えば、
・プログラミングは未経験。個人的に勉強してるけど、大丈夫かな…?
・1年後の先輩はどういった仕事をしているんだろう…?
・目の前にいる面接官は、どんなキャリアを歩んできたのかな?
・仕事が上手くいかなかったことはあるのかな?どうやって乗り越えたんだろう…。
などなど。
面接官は、就活生が会社の社風や雰囲気に合っているかも見ています。
なので、自分が不安に思ったこと、疑問に思ったことを、素直に言葉にして伝えて大丈夫です。
また、会社説明会やOGOB訪問ですでにたくさん質問していて、これ以上聞くことがないです!というパターンもあります。
そのような場合は、
会社説明会で伺いたいことについてお話しいただいたので、大丈夫です。
と答えてもOKですよ。
特に社員数が少ない企業だと、採用選考上で何度も同じ人とお話しすることになります。
すると、これ以上質問しても…。状態になりがちです笑
※大手企業の場合はたくさんの面接官とお話しすることになりますので、各面接に対して逆質問を用意した方が無難です。
*まとめ* 面接で聞かれるポイントを押さえよう
今回は、新卒採用面接で聞かれる王道の質問と、答え方についてお伝えさせていただきました。
この記事でのポイントは下記の3つです。
・その企業でしか通用しない志望動機を作る
・過去に頑張ったエピソードについて、深掘りしておく
・逆質問をあらかじめ用意しておく
もちろん、面接で聞かれる内容は、上記の3つだけではありません。
ただ、志望動機やガクチカの伝え方次第で、合否が変わってきます。
まずは今回お伝えした3つの質問について、しっかり答えられるように準備しておきましょう。
就活、応援していますよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。